浄土宗の作法

お念仏

ただ一心に阿弥陀仏の「み名」を称えれば、阿弥陀仏は自分の名を呼ぶすべてのものを極楽浄土へ往生させてくださいます。
「南無」とは、「どうぞお願いします」「すべてお任せいたします」ということです。
「阿弥陀」とは、「無量光」という意味であり、計り知れないほどの修行を終えて、小さな存在の私どもが想像できないほどの救いの光明で平等に照らしていただける永遠のいのちの仏さまです。
つまり、「南無阿弥陀仏」のお念仏には、「阿弥陀さま、至らぬ私ですがどうぞお救いください。よろしくお願いします。」という意味がこめられています。
お念仏には、ご先祖様や先立たれた方々への供養の気持ちも含まれています。日々のお勤めとしてお称えしましょう。

 

お十念

お念仏を称える作法として「お十念」があります。
称え方は、「なむあみだぶ」と4遍称え、息を継いでもう4遍称えます。もう一度息を継いで9遍目だけ「なむあみだぶつ」と発声し、最後の10遍目は「なーむあみだぶ」とゆっくりお称えしながら頭を下げます。

 

お数珠

毎日のお仏壇へのお参り、お墓参り、葬儀や法要に参列する際はお数珠を持ちましょう。
お数珠は、お念仏の数を数えるための仏具です。お念珠ともいい、浄土宗では通常、2連のお数珠を使います。
普段は左の手首にかけ、合掌するときは2連のお数珠を揃えて両手の親指にかけ、手前にたらします。

浄土宗,来迎寺,千葉県香取市貝塚,永代供養,源頼朝,徳川家康,宝篋印塔

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合掌

合掌とは古来よりインドで行われてきた相手を敬う気持ちを表す作法で、仏教ではこれをうけて仏さまやご先祖さまを礼拝するときに用いています。
胸の前で指を揃え、両手のひらをぴったりと合わせます。45度の角度で斜めに保ちます。これを「堅実心(けんじつしん)合掌」といいます。

 

葬儀と年回法要

浄土宗の葬儀は亡き人を極楽浄土へ見送るための儀式です。
お念仏の信仰を持ち、熱心にお念仏を申している人は、臨終の時に阿弥陀さまのお迎えを受け、極楽浄土に往生することができます。

 

しかし、故人が往生を遂げたとしても、ご遺族には大きな悲しみが残ります。残された者の悲しみ、辛さ、そして感謝や後悔などの思いを亡き人に届け、故人の死を悼み極楽浄土での安楽を願うために送る側がおこなう儀式が葬儀です。

 

極楽に往生した方は、阿弥陀さまにお会いし、阿弥陀さまのもとで修行し仏となり、遺してきた家族親族を見護ります。
そして残された人たちは、少しでも早く修行を満たして仏になり、私たちをお守りくださいと願います。

 

阿弥陀さまを通して亡き人にエールを送るのです。

 

日々その思いを届けることが大切ですが、節目にあたって特別な時間をつくり、親類縁者が集まって思いを届けるための法要をおこないます。それが初七日〜四十九日、百か日法要や、一周忌、三回忌、七回忌などの年回法要です。
葬儀や年回法要の営み方はお寺や地域によってかなり異なることがあります。わからない事があればお寺にご相談ください。

 

お戒名

お戒名とは、仏さまを敬い、その教えに従って仏弟子として歩むことを約束する際に授けられる名前です。
お戒名は亡くなった後につけてもらうのものと思われていますが、本来は生前に五重相伝(ごじゅうそうでん)や授戒会(じゅかいえ)などの儀式を受け、その際にいただくものです。生前そうした機会がなかった方に、お葬儀でお授けしているのが現状です。

 

もう一つ大切なことは、「あの世への願い」ということです。
この世に生まれた時には、親や祖父母、ご縁の深い方に名前をつけていただきます。そこには、元気に育ってほしい、他人のためになる人になってほしいといった願いや想いが込められています。
お戒名も同様といえます。お戒名はその人の生きざまや人柄を表す文字、お経に説かれる文字、生前のお名前の文字を組み合わせておつけします。それは、仏さまのお導きをいただいて、次の世でも幸せになっていただきたいという願いが込められているのです。

 

お戒名を生前にいただくことに抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、生前に自身のお戒名について考えることは大切なことです。機会があればお寺にご相談するのがよろしいでしょう。

 

お布施

布施(ふせ)はサンスクリット語で「ダーナ」といい「分け与えること」を意味しています。
お釈迦さま当時の仏教教団では、出家することで世俗の営みである生産活動には従事しなかったため、衣食住は信者からの布施に支えられていました。
一方、出家僧侶は教えを説き、信者に心の安心を提供しました。これを法施(ほうせ)といいます。

 

布施と法施の考え方は、現在でも同じです。
例えば、法事や葬儀では、僧侶は儀式を勤め、遺族の方々が亡き方の極楽往生を実感できるように心を込めて教え(法)を説きます。
これに対して皆さまは、自分で出来る限りのものを分け与える行い、お布施(財施(ざいせ))をします。

 

お布施の額をたずねられることがありますが、このようなお布施の意味をふまえますと、本来は額を提示できるものではありません。いわゆる「お支払い」とは全く違う性質のものであることをご理解ください。

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