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2021年07月01日(木曜日)
千葉県東庄町の気鋭書家そうせつの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。
安心とは、一般的には心が落ち着いて心配のないことの意味です。
仏教では安心を「あんじん」と読み、信仰や実践によって到達する心のやすらぎや境地を意味します。
浄土宗では、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう』に説かれる至誠心(しじょうしん)・深心(じんしん)・廻向発願心(えこうほつがんしん)の三心(さんじん)を、念仏を称える際の心の持ち方として大切にしています。
至誠心(しじょうしん)とは、真実の心、まことの心です。
深心(じんしん)とは、深く信じる心です。
廻向発願心(えこうほつがんしん)とは、自分自身が修めてきたすべての善行による功徳を振り向けて、極楽浄土への往生を願う心です。
法然上人は、三心を始めとするさまざまなことは、お念仏を称える中に自然に具わるとお示しになられました。
この作品は、書の古典に学んだ重厚な線質を生かし、言葉通りの安心、安定感のある作品に仕上がっています。