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2024年09月01日(日曜日)
千葉県東庄町の気鋭書家そうせつの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。
「無為自然」(むいしぜん)
「無為」とは簡単に言えば、作為のないこと。
仏教では、因果関係から離れ、決して消滅変化することのない絶対の真理、とされています。
そして、無為も自然も老子・荘子の思想においては欠かせないものとされているようです。
人為を加えなければ民や国は自然に治まる、そんな考えもあるのです。
では現代はどうでしょうか。あまりに作為に満ちているといいますか、ものごとを考える際に、いちいち裏の裏まで思考を巡らせなければ、まるで生きていけないような気がします。それは私だけでしょうか…。
窮屈な時代、と感じる方も多いのではないでしょうか。
まあ、そんな方には、書、そして画、おススメです。あまり考えすぎず、たまには頭を空っぽにして、筆でもにぎってみませんか?気持ちがスッキリしますよ。
今回も画は渡邊子廬先生、書はそうせつでお送りしております。
字は、作意も作為もあえて捨て去って書いてみました…。