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来迎寺だより

2024年12月01日(日曜日)

今月の書 ~来迎寺有縁の書家そうせつ~

千葉県東庄町の気鋭書家そうせつの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。

今月の書

書家そうせつコメント

「余白」

余白、という要素は書にとっては非常に大きなカギとなります。
余る、という字をあてているため、なんだか無駄なもののように感じるかもしれませんが、そうではありません。

日本の文化・芸術にとってはなくてはならないものです。
余白を観て、作品の余韻を感じる、というのは日本人独特の感性かもしれません。

また、これは何も作品に限った話ではなく、「心の余白」というのも、特に今の時代は必要だと思います。無意識に一日を過ごすと、この余白が全くない日々になりがちです。

仕事に追われ、生活の雑事に追われ、隙間時間には携帯を触り、気づけば眠っている…
この繰り返しになっている現代人(例に漏れず私も…)は多いはず。これでは頭も心も休まりません。
芸術や文化に触れる時間を意識的に持ち、ぜひ心に余白を作ってください。

余裕のある人が芸術を鑑賞する、のではなく、むしろ観る(触れる)からこそ余裕が生まれる。ギスギスした現代に余白の文化を!

今回の作品は余白を大事に、ゆったり構えて書きました。