
2026年06月01日(月曜日)
千葉県東庄町の気鋭書家そうせつさんの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。

「水声無古今」(すいせい ここん なし)
水は絶え間なく流れる。水音は今も昔も変わることがない。その中に無常の理を感じる。
といった意味。
普遍の心理を表している言葉ですね。
想像するだけで、私たちの先祖と気持ちが繋がれる気がします。
大きなことを申せば、なにも人類になってからの先祖に限りません。
二足歩行になる前からきっと水の音を聞いていたでしょう。
今生きているということは、かつては類人猿であり、お魚(魚類)であり、単細胞生物であったわけです。極端かもしれませんが、魚を見たら「父母」を思ってもいいのかもしれません。
…やっぱり極端すぎますか?笑
さておき、自分という個体が今生きているということは、それまで一度も先祖が死ななかったということに他なりません。
これは「生きている」ということの普遍の真理でしょうか。
いつの時代も水は流れ、命のバトンは受け渡されていく。
そう思えば、必要以上に孤独を感じる必要もないのでは無いでしょうか。
自分の気持ちに関わらず、生まれた時から、これでもかってくらい何かと繋がっているんですから。
今や動画で水の流れる音を聞く時代。
水辺に行く時間が無い方は、文明の利器でもって「水声」を聞き、古今の繋がりを感じてはいかがでしょうか。
眠っていた人間本来の感覚が呼び戻せるかもしれませんよ。
今回は書の普遍的なスタイル(オーバーですね)で書いてみました。