
2026年07月01日(水曜日)
千葉県東庄町の気鋭書家そうせつさんの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。

「人間」
「にんげん」と読もうか、「じんかん」と読もうか…。
小学一年生が「じんかん」と読んでも頭ごなしに「間違えてるよ!」なんて言わないでください。
(←教育的には半分本気、半分冗談です)
この言葉は、元は仏教用語で「じんかん」と読み、人が住む世界、世間、世の中を意味していました。
人と人との間、もしくはその社会を指す言葉が、段々と個々の「人」を指す意味に変化して、今では「にんげん」と読むのが一般的になったようです。
ちょっと掘り下げますと、仏教用語としては、輪廻転生における「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天」という六道のうち、「人」の住む領域(人間道)を指していたとのことです。
この辺りのお話は、ご住職の分野ですね。
ぜひ聞いてみてください!笑
今は「にんげん」とあえて表現する場合は、単なる生物としての「人」ではなく、「社会の一員」という意味合いを持たせてることもしばしば。
人、人間、人類、ヒト、言葉の微妙なニュアンスというものを大事にしたいですね。
「人間」に生まれてきた以上、好む好まざるに関わらず、人と人との間に生きていくしかないわけですから、必要以上な孤独を感じる必要はないのかもしれません。
話は変わりますが、「生まれ変わったらまた人間になりたいか」なんて質問をされたこと、ありませんか?
私は「やっぱり人間かなぁ」と返しますが、よくよく考えると日本という国に生まれたからかもしれません。
生存していくことすら難しいという環境に生まれていたら、そう簡単にこの答えは出ないような気もします。
まさに「人間」さまざま。
が、ひとつ言えるのは、今は「にんげん」ですから、この事を楽しみ、味わい、慈しんでいきたいな、と思う今日この頃です。
行書体、力ずよく繋がりを意識して書いてみました。