来迎寺ロゴ

ホーム  > 来迎寺だより

来迎寺だより

2022年05月17日(火曜日)

[新時代。お寺時間のすすめ(第2回)] ほっと一息つける場所で心に休息を

■記事テーマ「お寺と休息」 ■編集/コミュニケーションスムージー 2022年5月17日


来迎寺便りの特別編集記事。“シリーズ「お寺はあなたを待っています〜新時代。お寺時間のすすめ」“

全6回にわたってコラム形式でお届けしています。


私たちがほっと一息つける場所を探す意味

ここに来ると心が安らぐ、ほっとする・・ そんな場所の存在って大切ですよね。

ほっと一息つける場所は人それぞれです。 お気に入りのカフェだったり 休暇に訪ねる温泉だったり 山歩きで行く大自然の中だったり 見晴らしの良い高台のベンチとか やっぱり自分の家が一番、という方もいるかもしれません。

安心できるとか、心地よいということだけでなく、 もっと深いところで 精神的なつながりを感じられる特別な場所。 大げさに聞こえるかもしれませんが 深呼吸をして心の中にある雑念がすーっと消えていくような そんな時間を過ごせる場所が 今、特に求められている気がします。

日本人の生活に無意識に溶け込んでいるお寺の存在

お寺という存在はどうでしょう。 修学旅行の時に観光で行っただけ、 という人もいれば 旅先ではお寺巡りをするのが趣味だったり、 散歩でいつもお寺さんの境内を歩きに行くとか 初詣や餅つき、お祭りなどの催しにはよく参加する など、お寺との接し方は様々だと思います。 日本全国にあるお寺の数はなんと 約7万7000寺(宗教年鑑 令和元年度版より) ですので、お寺に全く接点のないという方は逆に少ないかもしれません。 ご先祖様が代々お世話になっている菩提寺がなくても 日本人の私たちの生活に、無意識的に溶け込んでいる お寺の存在が何となく見えてきませんか。

⻑い歴史の中で、人々の心の拠り所となってきたお寺

お寺には⻑い歴史があります。 先週できたばかりのテーマパークなどと違って 何百年、千年、という歴史を経て存在しています。 例えば、来迎寺の創建年は1088年(寛治 2 年)。 明恵高弁上人が開山されたのは 1198 年(建久 9 年)ですので 800年以上、地元の人々に親しまれてきたことがわかります。 現住職は36代目。 その歴史の重みは、どんな有名な建築家や技術者を集めても短時間で創れるものではありませんね。

⻑い歴史の中で、人々の心の拠り所となってきたお寺。 浄土宗を開宗された法然上人(1133〜1212 年)は、 貴族や富裕層のものだった仏教に疑問を持ち、 学歴や、社会的地位がなく 戒律を守ることもできずに日々の暮らしに追われ 来世に不安をもつ庶⺠に お念仏の教えを広められました。

忙しい日々を送りながら、将来に不安を抱く庶⺠の姿は 現代社会だけのものでは無かったようです。 庶⺠に仏教の教えが届いたことで どれだけの人々の心が救われたのでしょう。

***

お寺はそのように、 ⻑い間人々の心に寄り添ってきた場所です。

仏教のことをあまりよくご存じが無くても 阿弥陀様の近くで、静かに思いを巡らし 心の中で手を合わせるだけで 気持ちが落ち着くかもしれませんね。

「静寂のお寺で学ぶマインドフルネス瞑想教室」のご案内

2022年10月23日(日)9時から10時15分

2022年11月27日(日)9時から10時15分

2022年12月25日(日)9時から10時15分

■場所

来迎寺 本堂

■参加費
1,000円

■お申し込み方法
お電話またはメールにてご予約ください

TEL. 0478-83-9319

Mail. info@raikoji.com

▶︎第1回記事はこちら

【 慌ただしい日々に静寂を。お寺で休息しませんか? 】

 ▶︎第3回記事はこちら
【 森林の自然と空気感を全身に浴びる贅沢】

 ▶︎第4回記事はこちら
【 来迎寺と竹の歴史をなぞりながら参道を歩く。非日常空間の癒し】

▶︎第5回記事はこちら
【合掌の意味と、その心。なぜ人は手を合わせるのか?