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来迎寺だより

2025年04月27日(日曜日)

【来迎寺だより】来迎寺 住職対談 第3回「半農半鮨 まこと屋」前編

来迎寺住職対談_まこと屋マスター前編

住職が、縁のある方々と「人々の交流」をテーマに対談する企画記事です。

第3回目のお相手は、香取市にある「半農半鮨 まこと屋」の店主・小堀真市さんです。鮨屋を営む傍ら、自然栽培米やどぶろくの生産にも取り組んでおられます。

今回は場所を移して「まこと屋」さんのお店での対談となりました。

お二人の出会いのきっかけから、現在の職業に就くまでの経緯、そして自然栽培への想いまで、読むだけで「探究心」が刺激される内容となっています。

前編・後編の2回に分けてお届けします。

***

■ 前編の目次

<住職から小堀マスターへ>
1)住職とマスターの出会い
2)縁が縁を呼ぶ。ここから広がったつながり
3)お店をはじめたきっかけは?
4)好きなこと、人からの誘い、流れに乗っていたら、自然に進んだ自営の道へ
5)日々研究。情報は現場にある!?尽きることない探究心と好奇心
6)自然とともに生きる。店主の自然栽培の取り組み
  ◆きっかけは一冊の本との出会い
  ◆初年度から成功した自然栽培。秘訣は?
  ◆自然農法は「何もしない」わけではない
7)影響を受けた「リンゴの木村さん」の話
8)想いをつなぐ、学びの場づくり

■ プロフィール

<住職 笠島崇信>
来迎寺住職。日本スリランカ仏教センター蘭華寺理事長。

<まこと屋店主(マスター) 小堀真市>
「半農半鮨 まこと屋」店主。自然栽培お米の生産。各種活動やセミナー主催。

1)住職とマスターの出会い

【住職】
本日はよろしくお願いいたします。
いつも通り「マスター」と呼ばせていただきますね。

【マスター】
はい、よろしくお願いいたします。

【住職】
まず最初にあらためてマスターと出会ったきっかけについて私の方からお話したいと思います。
2018年の春頃だったと思いますが、ある方と食事に行きましょうということになって連れてきてもらったのがまこと屋さんでした。
その後、私を連れてきた方はお店に来なくなっちゃったみたいなんですけど(笑)

【マスター】
そうですね(笑)

【住職】
逆に連れてきてもらった私の方は、マスターとは個人的に飲みにいったり出かけたり親しくさせてもらうようになりました。
これ私の中で「世の中あるある」だと思うんですが、紹介してもらった人の方がその方と仲良くなるっていう現象、あるんじゃないかなと。習い事でも趣味でも仕事でも、紹介された人の方が長続きするみたいな(笑)。
で、SNSでもマスターと繋がらせてもらいました。
その後まもなくまこと屋さんで、医師の真弓定夫先生の上映会があって、マスターにお誘いいただき参加させてもらいましたね。

【マスター】
おお、そんな流れでしたね。

【住職】
ちょうど私も、自然とか食とか医療などに興味が出てきている時期で。だから、マスターと出会ったタイミングってすごく良かったんだと思います。

【マスター】
すべての物事はタイミング。大事ですよね。

(写真左)来迎寺住職 (写真右)「半農半鮨 まこと屋」店主

【住職】
最初にお店で食事させてもらったときも、マスターが日本の政治とか歴史のお話をいろいろされて。「あっ、自分と近しい感覚を持っている方がいるな」と思いました。
それで、まこと屋さんで開催されているいろいろなセミナーにも参加させてもらうようになりました。
まこと屋さんから広がったご縁もたくさんあります。

【マスター】
そうそう。住職にはほとんど全部のセミナーに出ていただいていますよね。

【住職】
はい。だいたい参加させてもらっていると思います。

【マスター】
もう7~8年の付き合いになるでしょうかね。

【住職】
そうですね。気がつけば、もう7~8年のご縁になると思います。
来迎寺のある貝塚地区にもマスターのご親戚がいらっしゃったり、ご縁を感じますね。

2)縁が縁を呼ぶ。ここから広がったつながり

【住職】
マスターには、来迎寺で開催している瞑想会やヨガ教室などにご参加くださったり、お知り合いにお声掛けいただいたり、本当にありがたいことだと思っています。

【マスター】
ここ数年は、来迎寺の大晦日の除夜の鐘にも参加させていただいていますね。

【住職】
そうですね。大晦日にもご家族でお寺に来ていただきました。ありがたいです。

【マスター】
こちらこそです。 除夜の鐘なんて、打つのは人生で初めてでした。

【住職】
貴重な体験をしていただけて嬉しいです。
まこと屋さんを中心に、私自身のご縁もどんどん広がっていきました。
たとえば、まこと屋さんで春子ファームさんとのご縁をいただき、春子ファームさんの田んぼ教室に参加したりもしました。
そういえば、マスターの自然栽培の田んぼも見せてもらいましたね。
【マスター】
えっ、来ましたっけ?(笑)

【住職】
はい(笑)。「草取りがてら、見に来ないか?」って誘ってもらって。

【マスター】
じゃあ、今年は田植えにも来てくださいよ!(笑)

【住職】
ははは(笑)
マスターの田んぼ、他の田んぼとは明らかに違う雰囲気がありました。

【マスター】
そうですか。田んぼを見ただけで「何か違う」って感じましたか?

【住職】
周りの田んぼにいない生き物がいたり、稲の色とかたたずまいとか、田んぼから感じるエネルギーみたいなものが周りと全然違いましたね。

3)マスターがお店をはじめたきっかけは?

【住職】
マスターがお店をはじめたきっかけを、あらためてお聞かせいただけますか?

【マスター】
はい。
私は最初は農協の職員だったんですよ。農業大学を出ましてね。
でも、農協って、ちょっと公務員みたいなところがあって、前例のないことはやらなくていいっていう空気が強かったんです。
「もっと農家さんのために動けばいいのに」って思っても、「余計なことしなくていい」って言われてしまう。そんな環境にだんだん違和感を感じるようになって。

【住職】
なるほど、そういう保守的な体質が合わなかったんですね。

【マスター】
そうです。話題も狭くてね、近所の噂話とか、テレビのワイドショーの話ばっかりで。
「このままこの世界で一生終わるのか」と思ったら、耐えられなかったんですよね。

【住職】
噂話(笑)。男性の職場でもそういう世界あるんですね。
【マスター】
農村特有なのかもしれないけどね。発展的な話なんて全然出てきません。本来、農協って「農家のためにある」って言われてるけど、実際は違ったんです。
農協法にも「利益を求めてはいけない」って書いてあるのに、いろんなビジネスやったり、包丁や蕎麦打ち機を売ったりしている。 カインズとかのほうが安いのにあえて農協で買う人いませんよね。そんでもって「売れねー売れねー」って言ってるんですよ。

【住職】
それは確かに、いろいろな違和感を感じますね…。

【マスター】
それで嫌になって辞めちゃったんです。若かったから後先考えずに。
でも親と同居だったし百姓だったから、食うには困らなかった。それで勢いで。

【住職】
なるほど。それで魚屋さんに?

【マスター】
その前に一度板金屋にも行きました。昼間は板金屋、夕方からスーパーの魚屋で。
農大時代、ジャスコでアルバイトしてたんです。そのとき魚屋に出会って、面白いなと思っていたんですよね。 だから自然と、農協辞めた後に「魚屋に行こう」って思ったんです。

【住職】
それが今のまこと屋さんにつながってくるんですね。

【マスター】
はい。今思えば、農大時代のアルバイトの経験がすごく大きかったですね。

4)「好きなこと。人からの誘い」流れに乗っていたら自然に進んだ、自営の道へ

◆さまざまな店舗での経験を積んだ結果、「まこと屋」にたどり着いた

【マスター】
ジャスコでお菓子のラベル貼りしてたりしたこともあります。
カルビーポテトチップスとか品出ししてね。

【住職】
今のマスターからは想像もつきません(笑)

【マスター】
そうしたら、テナントで入ってた魚屋の店長が私のこと気に入ってくれてスカウトされたんです。
アルバイトなのに。

【住職】
それもひとつのご縁ですね。
そこで、魚の捌き方とかも教わったんですか?

【マスター】
ちょっとだけですけどね。
本格的にはやらなかったけど、興味は持ちましたね。

【住職】
うまくお魚とお米が掛け合わさって、今のお寿司屋さんへと繋がってる感じがします。ストーリーが通じていますね。
スーパーの魚屋さんでは、どれくらいやられていたんですか?

【マスター】
ほぼ学生時代だけですね。社会人になってからはスーパーの魚屋は一年もやってないかな。
そうしているうちに、ジャスコ時代の店長から電話がかかってきたんです。
【住職】
そうなんですか!

【マスター】
「遊んでるならこっち来い」って。
それで、千葉の百貨店に行くことになったんですよ。

【住職】
千葉まで通われたんですか?

【マスター】
はい、家から2時間かけて、電車で。
3年くらいいたかな。
でも結局喧嘩しちゃった。(苦笑)

【住職】
(笑)

【マスター】
ちょっと意見が食い違っちゃってね。

【住職】
それで、やっぱり「自分でやろう」ってなったんですね。

【マスター】
いや、その時はまだサラリーマンを続けるつもりだったんですよ。
「忠臣蔵」の大石内蔵助みたいな立派な上司がいると思ってたからね。

【住職】
忠誠を尽くせる人が。

【マスター】
でもね、そんな上司どこにもいなかった。(笑)

【住職】
そうでしたか。(笑)

【マスター】
それに気づいて「あ、俺、サラリーマン向いてないな」って思ったんです。
それが25歳くらい。

【住職】
その時には、もう寿司職人を目指そうと?

【マスター】
いや、その時は魚屋で独立の話があったんですよ。

【住職】
えっ、そうなんですか!

【マスター】
誘われたんですよね。川口のそごうで。

【住職】
埼玉の川口ですか!

【マスター】
はい。
そこで、東金のジャスコ時代に知り合った惣菜屋の方から誘われましてね。茂原のジャスコで魚屋が抜けるから、お前やれって。
ちょうど俺もそごう辞めたかったから、乗っかったんですよね。

おまかせで提供される鮨は全14貫。一貫一貫の妙味と、コース全体で生まれる余韻を楽しめます

6貫目は「キンメ」であることを知らされ待つ間に目の前で炙られるキンメがもうすでに美味しそう!

マスターによって厳選されて選ばれた天然塩と一緒にいただける、深くて贅沢な味わい

提供されるネタは当日地元銚子港や市場から仕入れられた新鮮な魚介です

5)日々研究。情報は現場にある!?尽きることない探究心と好奇心

【住職】
さまざまな店舗での経験を積まれて、「まこと屋」にたどり着いたのですね。
今日のメニューもそうですが、まこと屋さんで出されるメニューは基本的に「マスターのおまかせ」。
マスター自身がネタを吟味して、納得したものだけを仕入れて「これをどういう形でお寿司にしようかな」という情報を得ているんですね。

【マスター】
そうです。主に現場で情報を仕入れます。
あとは、大抵のものは生で食べられるから、自分でチャレンジしてみるんです。それで「いけるな」って思ったら、メニューに出すんです。

【住職】
日々研究されているんですね。

【マスター】
はい。
やっぱりね、お客さんが飽きないようにしないと。それに、自分自身も仕事に飽きないようにしたい。 自分が飽きたら、お客さんも飽きちゃいますからね。

【住職】
なるほど。お客目線では、毎回メニューが同じだとやっぱり飽きちゃいますよね。

【マスター】
そうです。 あと、どこの店でも食べられるものだったら、わざわざうちに来る必要ないですからね。
有り難いことに、うちの店には「なんでもいいや」って人じゃなくて、特別なものを求める人が来てくれているんです。

【住職】
まこと屋さんのお店自体は、もう何年くらいになるんですか?

【マスター】
28年目。この3月で28年。

【住職】
おぉ、すごいですね。
私はお店が新しくなってから来させてもらうようになりましたからね。なんとなくお寿司屋さんがあるのは知ってはいましたが、以前は機会がありませんでした。
建て替えてから、どれくらい経つんですか?

【マスター】
8年目ですね。

【住職】
じゃあ、私が初めて来たときが、ちょうど建て替えた直後だったんですね。
そういうタイミングでまこと屋さんとご縁をいただけたんですね。
そういえば、以前のお話で、お店を建て替える前と後では客層が変わったっておっしゃっていたような。

【マスター】
そうなんです。これもいろいろな引き寄せみたいな何かがあるのでしょうね。

6)自然とともに生きる。マスターの自然栽培の取り組み

◆きっかけは一冊の本との出会い

【住職】
自然栽培のお話も伺いたいと思います。田んぼのお話をぜひ。

【マスター】
はい、もちろんです。

【住職】
もともとは「慣行栽培(かんこうさいばい)※」だったんですよね?

※慣行栽培とは、農薬や肥料を使い、土を耕して行う従来の一般的な農業方法のこと。

【マスター】
はい、家が農家で親がやっていましたので。自分は最初は手伝っていたただけなんです。

【住職】
それをマスターが「自然栽培」に切り替えた。耕さず、肥料も農薬も使わない方法ですね。

【マスター】
そうです。

【住職】
自然栽培に取り組もうと思ったきっかけは?

【マスター】
ある時リンゴの木村さんの本※を読んで、自分もやってみようと。

※『奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 』幻冬舎

【住職】
海外でも有名な、あの木村秋則さんですね!
『奇跡のリンゴ』の本を読んで感化された人、多いみたいですね。
◆初年度から成功したマスター。秘訣は?

【住職】
木村さんは何年も苦労して、ようやく成功されましたよね。
先人たちのストーリーでも、何年も試行錯誤して苦労してようやく成功というのがよくある話だと思うんですが、マスターは初年度から成功しちゃったんですよね。(笑)

【マスター】
まぁ、先輩たちがいましたからね。先輩方の実績もあったし、教科書もあったから。それに沿ってやっただけですよ。

【住職】
やりたいと思ったらまずは行動、実践する、それがすごいことなんですよね。

【マスター】
でも、収穫はガクンと落ちましたよ。そこまでひどくはないですが。

【住職】
自然栽培は初年度はお米がほとんど獲れないって聞きます。

【マスター】
収穫ゼロってことはないけど、普通は通常の10分の1~3分の1くらいに減りますね。草に負けちゃうから。

【住職】
自然栽培に適した土になるのに年数がかかるといいますからね。

【マスター】
そうです。要は、私の場合は土に前年までの肥料が残っていたからうまくいったんだと思います。

【住職】
なるほど。耕起(こうき:土を耕すこと)も、全部しなかったわけではなく?

【マスター】
最初は一部だけでやりました。一度に全部切り替えるのはリスクがありますので。
◆自然農法は「何もしない」わけではない

【住職】
「自然農法」って言葉だけ見ると、何もしないイメージを持つ人もいると思います。

【マスター】
とんでもない! 普通の栽培より100倍手間がかかりますよ。

【住職】
私も過去に一年間、春子ファームさんのお米作りを体験してみて痛感しました。一畝(いっせ:30坪=畳60畳分)だけでしたけど。
自然農法って、口で言うのは簡単だけど実際やると大変ですね。特に草取り…。

【マスター】
そう。農薬使わないってことは、それを手作業でやるってことですから。草取り地獄ですね。(笑)
【住職】
稲がある程度育ってしまえば、根が張るので草に負けないけど、それまでが本当に大変。
自分でやってみて初めて、農薬を使う理由もわかる気がしました。
政治家にも一度やってもらいたいものですよね。

【マスター】
ほんとですね。(笑)

7)影響を受けた「リンゴの木村さん」の話

【住職】
リンゴの木村さんの本を読まれて、どのあたりに一番感銘を受けられましたか?

【マスター】
一番感銘を受けたのはね、木村さんってすごく友達が多い人だったんですよ。

【住職】
なるほど。友達が多かったんですね。

【マスター】
それでね、木村さんも、最初から無農薬でやったわけじゃないんです。
きっかけは奥さんだったんです。
木村さんは婿養子だったんだけど、奥さんが年間10回ほど農薬を撒くたびに具合悪くなって寝込んじゃって。それで「これはまずい」と思って、無農薬を始められたんですよね。

【住職】
農薬の影響があったんですね。

【マスター】
でも、いきなり全部無農薬にしたわけじゃないんです。最初は畑の半分だけ。
それで、2年目か3年目あたりに、完全無農薬に切り替えたんです。

【住職】
そうなんですね。

【マスター】
そこからが、地獄の始まりだったんだよね。
リンゴの花が、一個も咲かなくなっちゃった。

【住職】
私も『奇跡のリンゴ』の本を読ませていただきました。
無農薬でリンゴを作るなんて、ありえないって言われる中でリンゴを作られたんですよね。
農薬を撒くのが当たり前だった中で、それをやらずに成功したという。
周りからは「お前バカじゃないのか?」って、散々言われながらも、やり続けた…。

マスターは、自然栽培の田んぼを始めたときの周りの反応はいかがでしたか?
周りの農家さんたちから「そんなの無理だ」みたいなこと言われたりしませんでしたか?

【マスター】
いや、周りの農家さんたちからは特に言われなかったけど、家族とか親戚からの反対はありましたね。

【住職】
お父さんに反対されたんでしたよね。

【マスター】
はい。でもね、炊き上がったごはんを食べたら黙り込んじゃった。

【住職】
それは、ものすごい説得力ですよね。
炊いているご飯の香りから、全然違ったんでしたっけ?

【マスター】
はい、ご飯は炊く香りでわかります。甘い香りがね、ふわっと立ったんです。
香りで成功を確信しました。

8)想いをつなぐ、学びの場づくり

【住職】
あとは、ここ「まこと屋」さんでは、いろいろなセミナーも開催されていますよね。
たとえば、横浜の服部剛先生の歴史のセミナー。
学校で歴史を教えている、現役の先生ですよね。

【マスター】
はい、そうですね。

【住職】
服部先生は、日本に誇りを持てる授業を実際の学校でされているんですよね。
教科書通りじゃなくて、ちゃんとした日本の歴史や愛国心を伝える授業を。
マスターのすごいところは、そういう方に直接アポを取ってセミナーを打診してしまうこと。
最初はFacebookでメッセージされたんですよね。

【マスター】
はい。

【住職】
お会いしたことのない先生に直接アポ取っちゃう、その行動力が本当にすごいと思います。
服部先生だけでなく、他の講師の先生方にもそうですよね。

【マスター】
服部先生のことは、最初Facebookで見つけましてね。
「過激なこと言ってるな、この人」って思って。(笑)

【住職】
(笑)

【マスター】
だって、現役の学校の先生なのに教科書と違うこと言っている。すごいなぁって。
それで、いろいろ調べたら「授業でもちゃんと話してます」って書いてあって。それ見て、「この人、すげーなぁ」って思った。
で、直接やりとりして、「まこと屋で授業してもらえませんか?」ってお願いしたら「いいですよ」って言ってもらえて。それからもう7年になりますね。
【住職】
先生も嬉しいと思いますよ。教室以外で講義ができる機会があるって。
同じ想いを持った人たちは、それぞれ個々には存在しているんですよ。
ただ、そういう人たちが繋がれる場所、一緒に学べる場がいままでなかった。

【マスター】
そうなんです。やっぱり学べる「場」が必要なんだよね。
誰かがそういう場を作ると、関心のある人や同じ思いを持った人たちが自然と集まってくる。

【住職】
実際に、まこと屋さんの服部先生や葛城先生のセミナーにも、大勢来られますもんね。
この辺の地元の方も参加されています。地元にもそういう想いを持った人が大勢いたんですね。

【マスター】
服部先生はやっぱり教え方がうまいですよね。

【住職】
実際の学校でああいう授業を続けるって、相当な覚悟がいると思うんですよ。圧力もあったでしょうし。
人生をかけて子ども達に「こういう授業をしなきゃダメだ!」って想いを貫かれている。

【マスター】
名誉より、自分の想いを優先して。使命感ですよね。
【住職】
教師にかぎらず、事なかれ主義が普通ですからね。
だからこそ服部先生の授業って、すごく心に響くんでしょうね。

【マスター】
そうですね。人と違うことしていると、出世はできない。でも、それでいいんだって。
自分の出世なんかどうでもよくて、優先すべきは「子どもたち」なんだって。

【住職】
素晴らしいです。

(監修/来迎寺住職、取材・編集/Communication Smoothie)


広報担当(取材・執筆者

来迎寺の広報活動のお手伝いをしているコミュニケーションスムージーです。広報業務(情報発信)代行業、広告・宣伝物のデザイン業を行っています。