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2023年08月22日(火曜日)
取材記事<来迎寺本堂「龍之図」>
来迎寺の本堂には、見事な芸術作品「龍の図」が誇らしげに飾られています。この龍の図は、縦約2メートル、横約5メートルという、大変見ごたえある作品です。
この素晴らしい作品は、千葉県匝瑳市の松山庭園美術館の此木三紅大(コノキミクオ)先生の作品です。縁あって2009年に来迎寺に寄贈されました。
龍の図を描かれたのは、芸術家の「此木三紅大(コノキミクオ)先生」です。
1937年にお生まれの先生は、東京都出身。お姿も大変若々しくお元気に活動されています。
<左:此木三紅大先生、右:来迎寺住職(2023年7月撮影)>
文章の執筆(専門書寄稿や書籍出版)、詩作、絵画の制作、彫刻など工芸作品の制作、ご自身の松山庭園美術館はじめ各地での展覧会開催など、多岐にわたる活動をされています。
<現在、先生が執筆した文章が掲載されている専門書>
先生はもともと横浜で作家活動をされていましたが、1998年に千葉県匝瑳市松山の地に移住し「松山庭園美術館」を開設されました。
この美術館の庭園には、全て先生の作品である彫刻が並び、その庭園デザインも先生ご自身によって手がけられたそうです。
<彫刻の作品が点在している>
「龍の図」は、2009年に来迎寺の本堂に設置されました。具体的な場所は、本堂外陣の壁で、御本尊様を正面にして右手側の上部の壁に飾られています。
おおよそ縦2メートル×横5メートルもある「龍の図」は、この壁にぴったりと収まっています。
<来迎寺本堂に設置されている「龍の図」>
寄贈された「龍の図」は、元々来迎寺に寄贈される予定で描かれたものではないそうです。
もともとこの絵は、来迎寺に寄贈されるずっと前の1989年に此木先生が描かれたもので、東京での展覧会に出展された後、長らく美術館に保管されていたものでした。
現住職が来迎寺の住職に就任する際の晋山式(しんざんしき)を迎えるにあたり、当時の来迎寺の総代役員さんとお知り合いだった此木先生より記念にということで寄贈くださったものです。
当然ながらこの時点では設置場所の面積も計測していなかったそうですが、「設置してみたら偶然にもぴったりと壁に収まったので驚きました。この場所に来るべくして来た絵です。」と当時を回想して語ってくださいました。
偶然が重なって設置された「龍の図」に、なんとも不思議な縁を感じます。
<松山庭園美術館 庭園入口>
<広くて自然豊かな和風庭園の奥に本館があります>
<入館チケット購入場所で、先生が飼っている白猫“マルちゃん“が出迎えてくれました>
<なんと(奇跡的に!?)本館を出て帰るときにも姿を見せてくれました>
(取材日:2023年7月29日)
***
<編集後記>
松山庭園美術館は、芸術家「此木三紅大」先生のアトリエ兼住居の一部を一般に開放された場所です。美術館は小高い丘の上に位置し、田園風景を一望できる素敵な場所にあります。
広大な庭園内には、先生の作品であるユニークな野外彫刻が点在し、展示室には絵画鑑賞やゆったりとしたひとときが楽しめる場所もあります。現在は「猫ねこ展」などの展示も定期的行われており、訪れる人々に楽しさと芸術の魅力を提供されています。
来迎寺にご参拝に来られた際には、本堂に飾られている「龍の図」をご鑑賞いただき、少し足を伸ばして松山庭園美術館まで巡られてみてはいかがでしょうか。
どなたさまもお気軽に足をお運びください。
(取材・編集・執筆/Communication Smoothie)
■広報担当(取材・執筆者)
来迎寺の広報活動のお手伝いをしているコミュニケーションスムージーです。広報業務(情報発信)代行業、広告・宣伝物のデザイン業を行っています。
来迎寺では本堂を各種イベントなどにご利用いただけます。
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