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2021年12月01日(水曜日)
千葉県東庄町の気鋭書家そうせつの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。
「順彼仏願故」
かの仏(ほとけ)の願(がん)に順(じゅん)ずるが故(ゆえ)に 。
善導大師の『観経疏(かんぎょうしょ』に説かれている、
一心(いっしん)に専(もっぱ)ら弥陀(みだ)の名号(みょうごう)を念(ねん)じて
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)に、時節(じせつ)の久近(くごん)を問(と)わず。
念念(ねんねん)に捨(す)てざる者(もの)、これを正定(しょうじょう)の業(ごう)と名(な)づく。
かの仏(ほとけ)の願(がん)に順(じゅん)ずるが故(ゆえ)に
という一文の末尾にある一句です。
「かの仏の願」とは、阿弥陀如来の願いのことです。
法然上人は、この一文をご覧になって極楽浄土へ往生するための行がお念仏であることを確信しました。
なぜならば、それが阿弥陀如来の願いにかなうものだったからです。
「開宗の文」とも呼ばれ、法然上人が専修念仏に目覚め、浄土宗をうち立てるきっかけとなった重要な文です。
この作品は、行書でありながらも点画をじっくりと書き進め、さらに前のめりの字形が強い意志力となって現れ出てています。