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来迎寺だより

2026年03月01日(日曜日)

今月の書 ~来迎寺有縁の書家そうせつ~

千葉県東庄町の気鋭書家そうせつさんの書下ろし作品を毎月掲載しています。
どうぞお楽しみください。

今月の書

書家そうせつコメント

「旅」

今回は「旅」の一字を選んでみました。
旅と一言でいっても、みなさん様々なイメージをお持ちだと思います。
旅行としての旅もあれば、人生を旅として例える場合もあります。

これは昔も同じだったようで、旅を題材にした詩や句などは国内外問わずあるようです。

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。」
松尾芭蕉の奥の細道は、誰もが知る「旅」がテーマの日本文学ですが、私も「旅」の字にイメージするものは、まさにこの一文が表すように人生=旅、というたとえです。

現代で「旅行」という意味においては、「旅」は楽しいイメージですが、昔はそう単純な話ではありません。旅に危険はつきもの。
そのあたりもまさに人生そのものだと思いませんか?

山あり谷あり、何が起こるかわからない。
ですから自分としては「旅」という一字にはコレ、と決めきれない色やイメージを持ってしまいます
旅にはたくさんの出逢いがつきものだからかもしれませんね。

一期一会、悲喜こもごも。

楽しいだけじゃないからこそ楽しいが引き立ち、旅そのものに魅力を感じる。
旅の中では、まだ見ぬ自分との出逢い、ということもあるかもしれない。
でも、新たな自分に出逢うというのもまた、楽ではありません。

人生楽ありゃ苦もあるさ~、とはよく言ったものです。
あの時代劇を見て、子どもながらに歌っていましたが、今になって身に沁みます(笑)。
旅も人生も万事うまくいくなんてことはないということで、今さらながら当たり前ですがしっかり胸に刻んで歩いてゆきましょう。

きっと、もし全部うまくいってたら人生無難に一瞬で終わってしまいますよ…(笑)。