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2023年10月15日(日曜日)
取材記事<慈悲つむぎ法要・セミナーは、浄土宗開宗850年記念事業として推進されています>
令和5年9月24日(日)。来迎寺の本堂にて「慈悲つむぎ法要・セミナー」が行われました。
「慈悲つむぎ法要・セミナー」は、来年(令和6年)に開宗850周年を迎える浄土宗の記念事業のひとつとして、全国の浄土宗のお寺で開催が推進されているイベントです。
今回は、千葉県の浄土宗⻘年会の主催により、ここ来迎寺にて開催されました。
<法要・セミナーの内容> 1 僧侶入堂 2 慈悲セミナーの流れについて(説明) 3 住職あいさつ 4 映像視聴(極楽浄土の世界を体感する) 5 礼拝して慈悲を受け取る(阿弥陀仏へ想いを馳せる) 6 参加いただいた方へ記念品配布 7 僧侶退堂
<僧侶入堂>
<7名の僧侶による読経を拝聴。節のあるお経は僧侶が唱える声楽のようです>
<来迎寺の檀家以外の方や老若男女問わず幅広い世代のみなさまがご参加くださいました>
阿弥陀如来さまは、仏様になられる前に修行をされていた時に、この世で苦しむ私たちを救うにはどうすればよいのかと、深く深く悩まれました。 そして、遥か西の彼方に極楽浄土をお創りし、私の名前を称えた全ての方々を極楽浄土へ救おうとお誓いになられたのです。 そして、気が遠くなるような長く厳しい修行の末に、仏様となられ、極楽浄土をお創りくださいました。 この阿弥陀さまの広大無限の慈しみと優しさのお心を、私は「慈悲」と受け取らせていただいております。 さらにこの阿弥陀さまの慈悲の心を広めてくださったのが、浄土宗を開かれた法然上人であります。 (中略) 実は来年(令和6年)は法然上人が浄土宗を開かれましてから850年という記念の年です。 浄土宗では開宗850年の記念行事をたくさん行っておりまして、本日ご参加いただいた「慈悲つむぎ法要」も記念事業のひとつとして全国各地の浄土宗のお寺で行われている法要です。 みなさまには浄土宗開宗850年の記念の法要にご縁を結んでいただいたことも大変有り難いことです。 これよりは、阿弥陀さまがお創りくださり、法然上人がお広めくださった極楽浄土についての動画をご覧いただきます。 この極楽浄土を体感し、ご理解をいただいたうえで、みなさまには「聖水灌頂(せいすいかんじょう)」という作法をお受けいただきます。 これは身体と心を浄める作法になります。 そしてさらに本日はですね、ご本尊阿弥陀如来さまのお手から五色の糸がこちらに結ばれてきております。 みなさまには、こちらに触れていただくことにより、阿弥陀さまの慈悲の心と功徳を私たちに直接伝授いただきます。 これによって本日の慈悲つむぎ法要の目的であります阿弥陀さまと法然上人の慈悲の心をみなさまに受け取っていただきます。 そして、常に感謝の心を忘れずに毎日毎日を笑顔で明るく過ごし、自分自身の生活を振り返りながら、人生をよりよく過ごすための道をただしく歩み、思いやりと敬いの心を持って仲良く生きること。 その上で私たちも、他の人々や社会に対して慈悲の心を向けていただくことをお誓いをいただきたいと思います。 それではこれより動画をご覧いただきますのでよろしくお願いいたします。
<浄土宗とは、“来世は阿弥陀仏のおられる「極楽浄土」への往生を願い「南無阿弥陀仏」のお念仏をお称えする”教えです>
<極楽浄土をあらわした当麻曼荼羅の説明がされます>
<阿弥陀仏の「極楽浄土」の世界は、私たちの全身の感覚を用いて体感できるという、とてもわかりやすいお話でした>
<阿弥陀仏の手指を観る。動画の阿弥陀如来像は親指と人差し指を結んだ「印相」を取っています。他にもいろいろな印相があります>
<極楽浄土には、天女が楽器を奏で、様々な鳥の鳴き声、木々や花、清らかな池から聞こえる水のせせらぎなど、この世では聴いたことがないような素晴らしい音や声が満ちているといいます>
■ 体感方法 ・浄土の音は、そのままお経の教えとなっている ・浄土宗総本山「知恩院」の除夜の鐘を聴き、極楽浄土の音に想いを馳せる
<日本三大梵鐘の一つに数えられる「知恩院」の鐘は、17人の僧侶が心を合わせて一打一打突いていき、一打突くごとに僧侶がお念仏をお称えします。圧巻の鐘つきです>
<極楽浄土には、赤い蓮の花、⻘い蓮の花、白い蓮の花、色とりどりの蓮の花が咲き乱れています。その香りは、えも言われぬ香りが立ち込めているとお経に説かれています>
■ 体感方法 ・極楽浄土の蓮の香りを、焼香の香りをたよりに想像する ・焼香のお作法を知る 1)まず、合掌し、浅く礼をしてから、右手の親指と人差し指、中指の3本で、お香をつまみ、 そのまま手を仰向け、その下降に、左手の掌を添える。 2)つまんだ手が額につくところまで押しいただき、おもむろに香炉の炭の上にくべ、 再び合掌し、お十念をお称えし、最後は浅く礼をする。 ・実際にお焼香して、浄土の香りを想像してみる
<阿弥陀仏の極楽浄土では、食べ物は欲しいと思ったときに、目の前にその食べ物が現れ、色、形を見たり、香りを楽しむだけで、自然と身と心が満たされると説かれています>
■体感方法 「味わう」を比喩的に捉えて、浄土に広がるの世界の素晴らしい様相を味わってみる
<平等院鳳凰堂だけではなく、お寺の本堂も極楽浄土の世界を具現化したもの。だから浄土宗のお寺の本堂はきらびやかなんですね>
<自宅にある仏壇は、お寺の本堂を模したものであり、阿弥陀仏の世界を映し取ったものなんだそうです。大変勉強になりました>
■体感方法 心を込めて、極楽浄土へ先立たれた方、そして阿弥陀仏へと想いを馳せてみる
(映像終了)
最後の「意(心)」につきましては実践をさせていただきます。 皆様へ想いをはせる手立てといたしまして礼拝(らいはい)のお作法をいたします※
※僧侶方から参加者への説明があり、実際に僧侶みなさまが礼拝作法を行ってくださいました
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<阿弥陀様の聖なる水を頭上に受け、身と心を浄めます>
<「阿弥陀様のお手から五色の糸でつなげられた鈴を持ち、鳴らします」>
<心身を浄めた後、阿弥陀様に「慈悲」の実践を誓います>
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<参加者への記念品の配布>
<僧侶退堂>
(取材日:2023年9月24日)
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<編集後記>
来年(令和6年)の浄土宗開宗850年を記念する浄土宗の「慈悲つむぎ法要・セミナー」。
最初は法要や説法だけを拝聴するものだと思って身構えていましたが、実際にセミナーに参加してみると、言葉は知っていても普段あまり考えない「慈悲」というものを感覚的に捉えるための動画の視聴や、それを実践する場もあり、レクリエーションのように楽しめた内容でした。
法要の中で動画を視聴するというのも斬新で、五感を通して「仏教の教え」と「極楽浄土の世界」を知ることができました。
個人的に興味深かったのは、お経が「極楽浄土の世界をうたっている」ということと、「私たち現世を生きる人間も、お寺や仏事や仏具を通して、極楽浄土の世界を体感できる」という考え方でした。
まるでアート鑑賞のように五感で体験できたり、新たな視点に触れることで「仏教」に対する理解が深まったように思います。
また、お寺の本堂も「浄土宗の極楽浄土の世界」を表現しているという話を受け、今後そのような視点を持って参拝すると、また新たな視点でお寺が観賞できると思います。
来迎寺へご参拝の際には、極楽浄土の世界に想いを馳せながら、御本尊さまと本堂の荘厳をごゆっくりご観賞ください。
(取材・編集・執筆/Communication Smoothie)
■広報担当(取材・執筆者)
来迎寺の広報活動のお手伝いをしているコミュニケーションスムージーです。広報業務(情報発信)代行業、広告・宣伝物のデザイン業を行っています。
【 葬儀・各種法要承ります 】
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【マインドフルネス教室のご案内】
来迎寺の本堂で、マインドフルネス瞑想の本場スリランカの僧侶がお教えしています。
<詳細および開催日時は、来迎寺WEBサイト瞑想教室ページをご覧ください>