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来迎寺だより

2022年02月26日(土曜日)

取材記事

【広報担当★行事レポ】来迎寺主催「マインドフルネス講座」


<「今この瞬間!」を観察して、「今ここ」に集中する!>


■広報担当(取材・執筆者

こんにちは!来迎寺の広報活動のお手伝いをしているコミュニケーションスムージーです。広報業務(情報発信)代行業、広告・宣伝物のデザイン業を行っています。


2022 年 2 月 20 日。日曜日。今年2回目となるスリランカ僧侶「ヤタワラ・パンニャラーマ 老師」のマインドフルネス講座が行われました。

この日は時節柄少人数での開催となりましたが、講師と身近な距離で指導してもらえたのは思いかけない好運でした。

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■ 瞑想教室のご案内 ■
https://raikoji.com/#meisoukyoushitsu

日常生活の中で誰しもが持っているストレスですが、
そのストレスをすぐに無くすことは難しいことです。 

マインドフルネス瞑想教室では、日常のストレスから少しでも離れ、 
身体と心をリラックスするための練習を行っています。

人里の喧噪を離れた本堂で、呼吸をととのえ観察する
ヴィパッサナー瞑想を瞑想修行の本場、
スリランカの僧侶が日本語でお教えいたします。


■ヤタワラ・パンニャラーマ先生より
瞑想というと、難しい修行法のように思われるかもしれませんが、簡単なリラックス法です。 
瞑想は、今この瞬間を観察します。いつでもどこでもできるのがメリットです。
一日 5 分でも 10 分でも、続ければ必ず効果が出てきます。
ぜひ、日々の生活の中に瞑想を取り入れてみましょう。 

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<日本スリランカ仏教センター蘭華寺のヤタワラ・パンニャラーマ老師が、やさしく日本 語で教えてくれます>

この講座は、毎月1回定期的に行われていて(通常時)、講座内容は毎回同じ構成となっています。シリーズとして学ぶものではなく、毎回同じ内容で取り組み続けることで、自 分自身でメンタルコントロールができるようになることを目標としている講座です。 (スポーツジムで筋トレに取り組むイメージに近いように思います)

講座の内容は、


1)講師による法話【30 分程度】

2)歩く瞑想②【15 分程度】

3)ヴィパッサナー瞑想(座る瞑想)【15 分程度】

4)歩く瞑想② 【15 分程度】

5)慈悲の瞑想【15 分程度】

参加者の人数や、都度の質疑応答の有無やその量によって違ってくるかと思いますが、ざっと1時間 30 分ほどのプログラムとなっております。

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1)講師による法話

マインドフルネスとは何か?…瞑想修行の本場スリランカ、ブッタの教えに基づいた深いお話です。

「心(感情)は心臓に在る」… 多くのストレスは怒りが伴う負の感情。怒りの感情が心臓に入ると血管が膨張して心拍が 上がる。⻑年怒りの感情ばかりを持ち続けていると心臓に負荷がかかり、いずれ病に倒れる。怒りの感情をクールダウンさせる法を学ぶ意義。心を鎮める。過去も未来も見ない。 今に集中する。健康に生きる。

この講座の特徴は「ヴィパッサナー瞑想」と呼ばれる瞑想にあります。

ヴィパッサナーとは「観察する」という意味があり、ものごとをあるがままに観察することで雑念を払い、心を鎮め、“今“という瞬間に集中するための仏教の修行です。

そしてこの法話の後に、実践編として「歩く瞑想」と「座る瞑想」を体験します。

<瞑想は座禅または椅子に腰掛けて。ご希望にあわせたスタイルで OK。気軽に参加できます>

2)歩く瞑想①

歩きながら意識を「今ここ!」に向ける瞑想です。ゆっくり歩きながら、右足、左足、それぞれの足が動く感覚に注意を向けます。

まず、背筋を伸ばしてまっすぐに立ちます。手は体の前か後に組み、前方に視線を置きます。肩の力を抜いてゆっくり歩きます。足の裏の感覚を観察して歩きます。

意識と行動はつながっている。自分に集中します。歩くスピードは自分のペースで大丈夫。周りと比較しないことがポイントです。

3)座って瞑想

先生のお経を聴きながら瞑想します。意識をくつろいだ状態にするために体の部位ごとに 力みをほぐしていく。目の力をぬく。顎の力をぬく。肩の力をぬく。リラックス。リラックス。リラックス…。

4)歩く瞑想②
先ほどよりも難易度上げて歩く瞑想を行います。

自分の歩く動作を観察します。「右足をあげる。右足を運ぶ。右足を下ろす。左足をあげる。左足を運ぶ。左足を下ろす」。動作を頭で言葉にしながら歩くことで「いま」に集中します。

6)慈悲の瞑想

自分に対して慈・悲・喜・捨を念じながら瞑想するリラックス法。先生が言葉をとなえ続けます「私は幸せでありますように。私に悟りがありますように。私の悩み苦しみがなくなりますように」。スリランカの先生によるお称えは本場さながら。異国情緒も感じられます。

<慈悲の瞑想の最後に打たれるリンの音「リーン」が心に染み入る>

雨とお寺。この日の天気は雨でしたが、雨音が響く本堂は、空気が引き締まっている肌感覚もあり、非日常感が演出されていました。「マインドフルネス(瞑想)は、意外にも雨音と相性が良いですね」と、先生。 

軽く談笑してこの日の講座は終了となりました。


<取材を終えて>
お寺で行われる瞑想。マインドフルネス。筆者は初めての体験でしたが感想を一言でいうと 「頭では簡単に理解できるけど、実際にやってみると難しい!」です。自分の動きを観察することで意識を集中させるというものですが、雑念を取り払うことがこれほど難しいのか!というほど、雑念に塗れておりました。筋トレと同じように毎日少しずつ続けいければいいのですが、自宅で一人ではなかなか続けられないという人は、1ヶ月に一回でもこういう場にきて瞑想時間を取り入れていくのもおすすめです。

<次回、瞑想教室のお知らせ>

2022年3月27日(日) 16時〜17時30分

事前予約はございませんので、当日、直接会場(来迎寺本堂)までお越しください。参加料は1,000円です。