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2023年03月02日(木曜日)
取材記事<一年で一番寒い 2 月の瞑想会は気持ちが一段と引き締まります>
2023 年 2 月 19 日(日)。来迎寺の本堂で月に一回開催されている瞑想教室に(一年振りに)参加し、取材してきました。
前回は「歩く瞑想」を中心にした記事でしたが、今回は「呼吸の瞑想」にフォーカスしてまとめています。どうぞご覧ください。
この日の参加人数は3人。うち1人は初めて申し込んだという女性で、お話を伺ったところ「このような瞑想会自体も初めての体験です」と答えてくださいました。
来迎寺の本堂で開催されている瞑想教室はBGMがない「無音空間」です。広い本堂に十分なパーソナルスペースを設けられていますので、初めての人でもリラックスして臨めます。また、基本的な流れも毎月変わらないので、ブランクがある人でも安心です。
参加者は椅子、または座布団に着席し、先生が称えるお経を聴きながら心を静めます。その後、先生の法話(15分程度)を拝聴し、「歩く瞑想」と「呼吸の瞑想」を行います。
先生から歩く瞑想について説明を受けた後、参加者は席を立ち、自分の体の動きを観察しながらゆっくりと本堂の中を歩きます。
<先生の説明を受けています>
<歩く瞑想の実践!スタート>
<遅いかな?早いかな?と思っても気にせずに。自分のペースで歩いて大丈夫です>
次は呼吸の瞑想です。先生から説明を受けた後、椅子に座った状態で行います。
<椅子に座って参加できるので正座が苦手な方でも安心です>
“目を瞑って、体の状態、自分の姿勢を確認しましょう。体が硬くなっている部分がありま す。いきなり心地よい体にならないかもしれないけれど、もう一度、体を確認して直していきましょう“
瞑っている目、顎、肩から肘まで、右の肩から指まで、左の肩から指まで…..体の部分部分に意識を集中して、力を抜いてリラックスしていきます。
“座った直後から比べると、いろんな音が聞こえるようになります。外の音を観察してみましょう。自分の一番近いところだけでなく、遠くから聞こえる音は何かありますか?深く、深く、聞いていきましょう“
豊かな自然に囲まれた静寂な空間に佇む来迎寺の本堂。無音の中で行われている瞑想ですが、音を観察しはじめると沢山の音が聞こえてきました。
・ストーブのモーターの音 ・ストーブの火が燃える音 ・外から聞こえる風の音 ・風で揺れるガラス戸の音 ・風で揺れる屋根のミシミシという音 ・風で揺れる木の雨戸の音 ・お賽銭箱の中に紛れ込んでしまった虫の動き、羽の音
まるで自分が自然に溶け込んでいるような感覚に陥ります。
<普段「無」だと思っていた「音」に気がつく>
「それでは自分の体に意識を戻しましょう」との先生の声。「息を大きく吸って吐きましょう。自分の呼吸をよく感じましょう」
呼吸を観察しながら5分間ほどを過ごします。
意識しなければ聞こえてこなかった様々な自然の音が聞こえるようになり、 呼吸を観察するころには「いまここ」に集中できるようになってきました。
この後、ゆっくりと目を開き、もう一度「歩く瞑想」をしてから、またゆっくりと座ります。
“目をゆっくり閉じてください。これからお経を称えます。
お経には力があります。ブッタの教えがお経になっています。 これからみなさん、この大切なお経を聞いているということを、 自分にパワーが入るということを、 音を観察しながら聴いてください。“
静かな本堂にお経の音(声)がやさしく響きます。
<ブッタの教え(お経)を聴きながら瞑想できる貴重な機会>
鐘の音が3回鳴り、3回目の音が完全に消えたら、注意深く目を開きます。 最初から最後まで、ひとつの動作を注意深く観察することで集中モードに入っていける…そのような感覚や気づきなどの手応えが感じられた呼吸の瞑想の終盤。そして……
“このように、瞑想することによって、自分が瞑想をやる利益は、もうわかってきたのでは ないでしょうか。静かな時間を過ごすことが、いまのこの忙しい世の中では、とても大切なことなのです。これは自分がつくる財産と思えば良いです。こういうものはお金ではなかなか買えないことです。自分の中でできること。生きている間は、これからもみなさん、瞑想をする時間をつくって日々を過ごしてください。“
最後に語られたこの先生の言葉に深くうなずくことができた2度目の来迎寺の瞑想体験でした。
(取材日:2023年2月19日)
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<編集後記>
歩く瞑想は歩くことを通じて自分自身を観察し、自己認識を深めることができる瞑想法ですが、これが、なかなかに難しい。今日はじめて参加された方も「概念は理解できたけれど、 実際にやってみると歩くことに集中するのが難しかった。雑念やあれこれと色々なことを考えてしまいますね。今日教えてもらったことを家でも実践してみようと思います」とおっしゃっておられました。そんな中、今回の「呼吸の瞑想」では普段意識していないけれども自然に行っている「呼吸」と「遠くの音」を観察することで“集中するコツ“が掴めたように思います。一回目と二回目、瞑想をやる前と後で、意識が変わったという実感が得られました。
来迎寺の瞑想教室は毎月1回、土・日を中心に開催されています。
みなさんもぜひ、日々の喧騒から離れた場所で“日常でできる瞑想法“を学びにきてみませんか?
(取材・編集・執筆/Communication Smoothie)
■広報担当(取材・執筆者)
来迎寺の広報活動のお手伝いをしているコミュニケーションスムージーです。広報業務(情報発信)代行業、広告・宣伝物のデザイン業を行っています。
静寂のお寺で学ぶマインドフルネス瞑想教室」のご案内
2023年3月19日(日)9時から10時15分
2023年4月15日(土)9時から10時15分
2023年5月20日(土)9時から10時15分
2023年6月17日(土)9時から10時15分
2023年7月15日(土)9時から10時15分
■場所 来迎寺 本堂
■参加費 1,000円
■お申し込み方法 お電話またはメールにてご予約ください
TEL. 0478-83-9319
Mail. info@raikoji.com